テングチョウの群集と和尚の頭にとまったトンボ
2018年5月18日。5時26分。 母から一通のメールが届いた。 それは祖父が逝ったことを知らせるものだった。 13年前に脳梗塞で倒れてから、一度も声を発することなく、手を握り返すこともなく病院のベッドに横たわっていた祖父。...
169shake
文章を綴るという行為は無粋だ。 ことさら、わが身に起きた事象、それに伴った心象を文字に起こし他者に晒す ブログ はその極みだ。 ナルシズムと承認欲求のシェイクだ。 喉元過ぎれば恥も忘れるが、いかんせんドロドロとベタつく甘さがいつまでも残る。 ...
Plus Ultra
早いもので、息子ももう小学5年生。 以前、ブログで子供の成長の早さと、それを想う親心を銀杏に例えたことがありますが、、本当にアッという間に過ぎ行く年月にほろ苦さをおぼえ、人の親であることを実感します。 昨日できなかったことが今日は出来る。 ...
あの日あの場所で砕け散った心臓の破片はいまも其処に散らばってる
あの日あの場所で砕け散った心臓の破片はいまも其処に散らばってる それがキラキラ光ってる だけどそれはキミには見えない shinsuke #shinsuke #2018
大宴会
あれは24歳くらいだったはず。 東京での生活にも仕事にも少し慣れて、自由になる金も少しはあって、少しだけ一端になった気分でいた頃。 東京はまるで巨大な流れるプールで、将来は逆光の只中。見えないものに頓着なく、目まぐるしくループする24時間を浮遊。刹那主義を謳歌していた日々...
諸先輩からのお言葉
先日、仕事で小学校の入学式にいったときの事です。 式典後の集合写真の撮影にも関わらず、8時にインする周到さ・・・式典の始まる1時間前には、シミュレーションまでばっちり済んで、体育館の隅で待機していると、そこに片足を少し引きづるように御老人が入ってきました。 ...
あたかも花吹雪で雪かあやふやで
長崎に向かう道中。 三瀬峠を上っていると、季節外れの雪がふりだした。 4月にしては寒いと思っていたが、まさか雪がふるとは思っていなかった。 細く曲がりくねった道の両端には、青葉の混じった山桜があり、桜と雪が同時にある光景は不思議だった。...
趣味主張
今月の10日。 抜糸から幾日も経たないうちに、高速バスに揺られ地元へ帰った。 独りでの帰省は、結婚してから初めてのことだ。 さらに、実家に顔を出さないどころか連絡すらしなかったのは何年ぶりだろう。 まるで20代前半のフウテンのノリがぼんやりと身体を包んで、不思議な感じ...
ライド
行き道。 たいして高速道路を走らない高速バスに乗って。 車窓から見える竹林が大波小波よせては返している。 潜るたびにタイムリープするトンネルを。ひとつひとつ。 まるで無声映画のように流れる風景は微睡み。 ここが何処だか知っている。 帰り道。...
散るとき、朽ちたのち、
真面目な話。 たとえば、オレが70歳くらいまで生きて、、身体に色々とガタがきて、癌とか重い病に侵されたら・・・それはもう寿命。 体中よくわかんない管を通されたり、意識を遠く置き去りにしての、延命治療は勘弁願いたい。 枯葉として、晴れやかな面持ちで、散りたい。 真面目な話。...
あるある胃痛い
盆暮れ正月の帰省や二泊三日の家族旅行のとき。 長距離ドライブの車中での暇つぶしは、たいていが映画やアニメや漫画のハイライトを振りかえり批評家気取ったり、そこを入口に、世界情勢や人生観、哲学めいた話題にまで飛躍してあれこれと論じることが多い。 ...
ハガネの海で
真冬の日本海はまるでハガネ。 北風が海面を走るたび白刃が浮かんで、どこそこでカマイタチが産声をあげる。 それが、びょぅ。それが、びょぅびょぅ。 頬を切りつける。 shinsuke #shinsuke #2018