文章を綴るという行為は無粋だ。
ことさら、わが身に起きた事象、それに伴った心象を文字に起こし他者に晒す ブログ はその極みだ。 ナルシズムと承認欲求のシェイクだ。 喉元過ぎれば恥も忘れるが、いかんせんドロドロとベタつく甘さがいつまでも残る。 さらに、心の動き、感情は、指先から離れペンやマウスを介す過程で純度が薄まり、ときに脚色が混じることもある。 添加物にまみれたそれは消化不良を引き起こし、もたれた感情が逆流。後悔。
自分でもそんなふうに感じる時があるのだから、他人が受けつけなくても至極当然だ。
そんな不完全で、イケてないことを、解かったうえでやめられないのは、なぜか。 それはきっと、書くことで過去をパッケージして、完結させたいからだと思う。 そうすることで、心が軽くなり、次に進む態勢を整えているのだ。
もしも、それが他人からの共感を得たり、好評価されると、心は一層軽くなり、支持の数に比例してどんどん上昇していき、やがて有頂天。 その快感が病みつきにさせるのだ。
これまでに、このサイトで168個のシェイクをリリースしてきた。 時にファンシー、時にシリアス。パステルカラーやビビットカラー…様々なシェイク。
バライティーに富んでるようで、実はすべて同じ。 甘いか甘くないかで言えば、甘い。169個目のこれも同じく甘い。
この甘ったるいシェイクを作っては、毎度、自分で顔を突っこんで溺れそうになりながら、ゾゾゾと啜る。 そして、辟易して、自己嫌悪に陥り、それでもまたしばらくすれば新しいシェイクをつくるのだ。
その繰り返しだ。
shinsuke