ばいばいばあちゃん
12月20日。 師走エクスプレスの汽笛が騒がしいなか、ばあちゃんが旅立った。 今年の5月にじいちゃんが逝き、それから僅か7か月後のことだった。 じいちゃんを見送ったあとから、急に弱ったらしい。 自分の使命を終えた安堵感と喪失感が少なからず影響したのかと思う。...
犬道
例えばシャワーに溺れそうな夜は 未来への不安が尽きない 秒針の行進は一糸乱れず 鼓膜から侵入シースルー震撼する 外は雨上がり 長距離トラックの独り言と笛吹男は高笑い 信号待ち「アナタはイヌほどによく尻尾を振り イヌほどにすぐ尻尾を巻く」 ...
COLOR FULL
あなたは何色かと聞かれれば 私は時として薔薇色 私は時として草色 私は時として檸檬色 私は時として群青色 私は時として灰汁色 私は時として漆黒 あなたは何色かと聞かれれば 一つとして定まらず あなたは何色かと聞かれれば 一つとして留まらず 私は時として ...
火星のコロニーで
オレの写真。オレの文章。オレの落書き。オレの表現は、すべてオレに捧げる。 世界平和も、環境問題も、端において、すべてはオレに捧げる。 そんな発散と満足。自給自足。そのループに偶然にも迷い込んだ人が、それに触れ、良くも悪くも心が揺れることがあれば、それは奇跡だ。...
REAL DEAL ?
ふと訪れるのは、言い難い不安。ナニカ。 多感な中学生でもあるまいし、40手前のオッサンがいいかげん勘弁してくれ…。 いや、むしろ40手前だからこそ陥る精神状態なのだろうか。 厄年っていうのは、迷信やスピリチュアル類の話ではなく、身体的な変化・劣化からくる心身のトラブル。そ...
KENT
お盆中にうれしい来訪があった。 やってきたのは専門学校時代からのマイメン。 出会いは18歳の春。新聞奨学生の合宿所だった。 たまたま研修や寝食を共にするグループだったことから仲良くなった。 当時、白髪のボウズだったオレと、金髪のボウズだったソイツは、カブの運転講習にき...
ロック・ストイックは眠りの中
例年、春先から夏にかけて自分のなかにロック・ストイックという別人格が形成される。 ロック・ストイックは読んで字の如く、岩のように固い意志と針先のように鋭い集中力を併せ持つ男。 そんなロック・ストイックの為すべきことは一つ。 ワークアウトだ。 理由はシンプル。 ...
ピント
どこぞの誰かに語られてもピンとこなかった話も、タイミングやシチュエーション。相手次第。そして自分の心の状態によってはガチっとピントが合うことがあります。 shinsuke #shinsuke #2018
親分とその娘、春の空。
18歳の春。 卒業式も終わり、束の間のボーナストラック。 もうじき免許取得のオレは、その日も友人と教習所にいた。 少し早く着いて30分程の待ち時間を喫煙所のベンチに腰掛け暇をつぶしていると、隣りに座る先客の男が声をかけてきた。 ...
神様、ぼくにゴッホのような強さをください。
「ぼくはゴッホじゃいやなんだ」志磨遼平ががなった。 あいみょんは「死んだ後に天才だったなんて死んでも言われたくないもんな」そう弾き語った。 オレはゴッホで構わない。 自分の耳を切り落とすほど心を病んでも、描くことが好きで好きで、最後まで描き続けた、その一途さと強さに胸が...