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Shinsuke

メロディック・ハードコア

更新日:2020年8月1日


90年代の終わり頃。

メロディック・ハードコア。通称メロコアというジャンルの音楽が大流行していた。 キャッチーで疾走感に溢れ、いかにも青春の歌だったメロコアは、ティーンエージャーのオレ達を虜にした。

訳もなく駆けだしたり、制服のまま海に飛び込んだり、世界のあらゆるコトに怒り、そして愛してくれと叫ぶ…そんな衝動は10代ならではのものだ。

青臭く、トゲだらけの、自己主張。

夜な夜な仲間とバカ騒ぎ、人知れず身体を鍛えまくり、昼前に起きて髪をおっ立てて登校。体育以外はエスケープ対象。下宿に逃げ込み麻雀三昧。

そんなふざけた日常を彩ったメロディック・ハードコア。

・Hi-STANDARD・HUSKING BEE・BRAHMAN・Kemuri・SOBUT・Potshot・Super Stupid・SNAIL RAMP・・・・あげればキリがない。

2000年代に突入し、オレ達が次第に大人への階段をのぼり始めるのと時を同じく、メロコア人気は終息していった。

そして、メロコアは長い冬の時代を経て、ここ何年かで、またジワジワと再燃の兆しをみせている。

レジェンド、ハイスタの復活だったり、あの頃のムーブメントに影響を受けたであろう若手の台頭がそれだ。

2018年。夏。37歳。最新のメロコアを求めることはないが、YouTubeであの頃のメロコアメドレーなんかを見つけると、ついつい再生ボタンをクリックしてしまう。 過ぎさりし青春時代を懐かしんでいるのか、それともまだ消えることのない『青臭く、トゲだらけの、自己主張』が疼いているのか・・・

メロディック・ハードコア。まるで、あの頃のオレ達を言い表してるような言葉だ。

そして今。40目前。転がり続けていいかげん丸くなった?すり減り続けて消えてなくなりそう?

たしかに転がり続けて、すり減り続けている今日現在。

でもまだオレは中指一本分くらいは尖っているよ。

なぁ、あんたはどうだ?

お互い色々あるよな。

知らないけど、わかってるよ。

で、あんたはどうだ?

SOBUT - OVERRIDE GENERATION

KEMURI - Ohichyo

HUSKING BEE - WALK

shinsuke



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