例年、春先から夏にかけて自分のなかにロック・ストイックという別人格が形成される。 ロック・ストイックは読んで字の如く、岩のように固い意志と針先のように鋭い集中力を併せ持つ男。
そんなロック・ストイックの為すべきことは一つ。 ワークアウトだ。
理由はシンプル。 夏にカッコいい身体で街中やビーチを闊歩するため。
不純な動機こそ、よく燃える・・・黒煙を吐きながら鍛える続けるの繰り返し。
ロック・ストイックは中高生のころから存在していたが、期間限定で前面に出てくるようになったのは25歳を過ぎたあたりから。 ちょうど巷では、某隊長のブートキャンプが大流行。多分に漏れず、、ただし、友人にコピーしてもらったDVDでの裏口入隊でサマーソルジャーまっしぐら。 翌年、除隊したのち。そこからはフリーの傭兵として自己流で体脂肪を駆逐してきた。
今年はまだ雪のちらつくあたりから、早いスタートをきった。 老兵となったいま。短期間で集中的に体に負荷をかけることなく、ゆっくりジワジワとストレッチに重点を置いて。
が、2月の終わり予期せぬ事態に。 急性虫垂炎にかかり、まさかの手術。
術後も、一ヶ月近く続いた鈍い痛みと、それに併せて階段で転倒し左膝の負傷(未だに薄っすら痛い)。身体的にも気分的にもNGで一端中断したワークアウト。
一度途切れた糸は元には戻らず、今日。
お呼びでない と、深層に潜ったロック・ストイックは眠りについた。
おかげで、この夏は自分史上一番弛んだボディーだ。
恥ずかしくて、おちおちタンクトップも着れない始末。
思った時が一番早い!そんな金言も、この猛暑にとろけて、相も変わらずロック・ストイックは眠りの中。
shinsuke