Shinsuke2019年2月17日アリのキリギリスアリとキリギリスという寓話がある。 将来への備えを怠り放蕩に生きると後々痛い目をみる。そんな人生訓をわかりやすく描いた話だ。 絵本を読み聞かせてもらった時分、幼いながらに、働き者のアリは立派で、キリギリスは惨めであると思った。...
Shinsuke2019年2月4日雨音に打たれて夜中に、布団に包まり、静けさを弄んでいるとき、あー、雨が降りだしたら、いいのに、今、雨が、降りだしたら、いいのに、雨音に打たれて、体の一つ一つが、ばらばらに、砕けて、意識は、波紋のように拡がりながら、緩やかに、消えてゆく、あー、それが、いいのに、それがいいのにな...
Shinsuke2019年1月17日ムネノドキドキ46億年前からはじまった地球史のなかで、人類(ホモ属)の誕生は10万年前だそう。 あまりにスケールが大きい話でリアリティにかけるが…それを一年で換算した場合、1月1日が原初地球とすると、12月31日にようやく人類史がスタートしたことになるらしい。...
Shinsuke2018年12月28日ばいばいばあちゃん12月20日。 師走エクスプレスの汽笛が騒がしいなか、ばあちゃんが旅立った。 今年の5月にじいちゃんが逝き、それから僅か7か月後のことだった。 じいちゃんを見送ったあとから、急に弱ったらしい。 自分の使命を終えた安堵感と喪失感が少なからず影響したのかと思う。...
Shinsuke2018年12月18日猪突カーステレオから『スローバラード』 不意に泣いてしまった 車窓には完璧に平等な朝日が差しこみ 歪んだ景色はハイトーン それはまるで新しい世界への扉がひらく兆し 進め 先へ 脈打つのは心臓 shinsuke
Shinsuke2018年12月11日犬道例えばシャワーに溺れそうな夜は 未来への不安が尽きない 秒針の行進は一糸乱れず 鼓膜から侵入シースルー震撼する 外は雨上がり 長距離トラックの独り言と笛吹男は高笑い 信号待ち「アナタはイヌほどによく尻尾を振り イヌほどにすぐ尻尾を巻く」 ...
Shinsuke2018年11月6日無頼と風田舎道をはしる車窓から見える風景は徐々に色付きをみせ、秋の装いをはじめている。 時折り無頼な風がふいて、紅葉はひらひらと舞落ちる。 それを陽のひかりが真っすぐ射している。AUTUMN BRIGHTNESS。 shinsuke
Shinsuke2018年10月5日COLOR FULLあなたは何色かと聞かれれば 私は時として薔薇色 私は時として草色 私は時として檸檬色 私は時として群青色 私は時として灰汁色 私は時として漆黒 あなたは何色かと聞かれれば 一つとして定まらず あなたは何色かと聞かれれば 一つとして留まらず 私は時として ...
Shinsuke2018年9月26日擦切りいっぱいのコップ最近、忙しい。 こんな綱渡りのような稼業で、それはとても喜ばしいことだ。 嬉しい悲鳴とはよく言ったもの。 日に日に積もる疲労が重く圧しかかり、只今ピーク。 深く息を吐けば、疲れも少しは吐き出せそうで、やたらと深呼吸。 まわりには溜息に見えているかもしれないが、そんなネガティ...
Shinsuke2018年9月3日火星のコロニーでオレの写真。オレの文章。オレの落書き。オレの表現は、すべてオレに捧げる。 世界平和も、環境問題も、端において、すべてはオレに捧げる。 そんな発散と満足。自給自足。そのループに偶然にも迷い込んだ人が、それに触れ、良くも悪くも心が揺れることがあれば、それは奇跡だ。...