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ブルー・スプリング・ティーン

  • Shinsuke
  • 2017年4月18日
  • 読了時間: 1分

更新日:2020年8月1日


1998年。高3の春。

外があまりに良い陽気だったから、オレは友人と授業をサボって、学校傍の防波堤に日向ぼっこに行った。

あのとき。あの場所。 オレたちの上には蒼い空しかなく、オレたちの下には碧い海しかなく、オレたちの手元には半分カラの弁当箱と沸々とたぎる情熱があり、、つまり、青臭いオレたちを縛りつけるモノは何もなかった。

その身に余る自由にオレたちは笑い、、そして『青春の叫び』を水平線の彼方まで飛ばした。

それから18年後。36回目の春。

外があまりに良い陽気だったので、オレは一人で仕事の息抜きに、家の傍の防波堤に日向ぼっこに行った。

あの日のように、オレは仰向けに寝転んで、海風にふかれながら、波の音に耳を澄ました。

「で、今。お前はどうなん?」「自由?」

ゆっくりと開いた瞳に、太陽が燦々と降り注ぎ、一瞬でハレーションを起こして、白飛びした世界。

アイツが吸っていた、hi-liteの匂いが鼻先をかすめた。

shinsuke

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