去年の今ごろ。
kacoと息子が海辺を散歩していたときに見つけて、拾って帰った一輪のカーネーション。 極端に短く茎をカットされたそれは、不自然なほど瑞々しく、砂浜に落ちていたそうです。
後日、kacoが日課とする朝の散歩中にそのカーネーションの謎の一端に触れたかのような出会いがあったそうで…。 仮にkacoの想像通りの経緯であの場所にあったのならば、きっと願いや祈りの感情を一身に浴びたモノだったのでしょう。
その思いの力が働いていたからか、持ち帰ったカーネーションはなかなか萎れず、ながいこと食卓を彩りました。
昼下がり。やわらかい陽のひかりがキッチンに射すとき。
花びらを透過した光りは、優しく温かく、そして少し胸をしめつけるような切なさを帯びていました。
マクロレンズで接写すると、そこに写っていたのは、まるで母の胎内のようでした。
光 haruka nakamura PIANO ENSEMBLE feat.CANTUS
shinsuke