毎秒で後ろへ流れてゆく今と 次々と開かれる未来との合間で さっきまで無かったものが突如として姿を現す
0が1となる
ある者は泣けてくる程の朝焼けの中で、 また、ある者は嫌いな上司からの思いがけない一言で、 TVに映る感動的なドキュメンタリー、 アツアツの缶コーヒー、 真夜中に通りすぎてゆく救急車のサイレン、 落ちてきたリンゴ、 、
産まれてきた我が子を恐る恐る、そっと、ギュッと抱きしめた瞬間。
0が1となる。
あの時、なぜソレを知らなかった…なぜソレを思えなかった…なぜ。。
『学ぶ』 文字どおり後悔の先には立たない。
「若いうちは何でも出来る。」
今よりも随分若い頃、大人達にさんざん聞かされてきた。 30代半ば、身に沁みてそう思える。
長い人類の歴史の中で、先人達はその時々で『学ぶ』を、、叡智を、後世へと残してくれている。 しかし、ソレらは生かされず、大きな代償を支払いながら『学ぶ』を繰り返している。
結局、自ら経験した先にしか『学ぶ』との遭遇はない。
知識では到底到達しない。 『学ぶ』との遭遇を繰り返し、テーゼ、アンチテーゼを経てジテーゼへと行き着く。
生きる智慧となる。
毎秒で後ろへ流れてゆく今と 次々と開かれる未来との合間で さっきまで無かったものが突如として姿を現す
0が1となる
不意に訪れた瞬間は、満を持して出会った奇跡の一瞬だ。 得がたい出会いだ。
『学ぶ』との遭遇。
shinsuke