top of page
Shinsuke

福村龍太というひと

更新日:2021年1月13日


ひととひとを取り持つ縁。それはまるで奇跡。

今年の初めに、思いがけないひとから電話がありました。 相手は非常勤講師をやっていた頃の教え子で、実に5年ぶりのコンタクト。

要件は、「今度一緒に作品作りしませんか」というお誘いでした。 唐突な話に、少々驚きながらも、なんだか楽しそうだと思い、一度呑みながら話そうと約束。

その1ヵ月後に、顔を合わせ、近況報告みたいな上っ面のやりとりもそこそこに、音楽や映画の話題で、ガッツリ意気投合しました。

本題に関して具体的な話はなく、解ったのはフリーペーパーをつくりたいってこと。うん。いいね!即決でやることに。

フリーペーパーのコンセプトは『ひと』。一冊丸々個人の特集で、取材対象者の人となりにスポットをあてるヒューマンマガジン。タイトルもズバリ『ひと』。

7月。記念すべき初回の取材。その対象者が、陶芸家 福村龍太くん。

福岡県うきは市にある日月窯という窯元の2代目である龍太くん。歳は27歳とフレッシュ。 見た目も今どきのイケメンで、第一印象はベタな陶芸家感のない好青年。

いざ取材を始めると、龍太くんの口ぶりや仕草、言葉のチョイス。思想やスタンスに、ファーストインプレッションどおりの気取らない、爽やかな風の吹くひとだと実感しました。

良い気性は作品からも感じられ、実直さが滲み出ていました。

素直であることは一つの才能。 わかりきったことをもっともらしく語られるのも、よりかみ砕いて説明されるのも、相当にウザったいものですが・・・素直に伝えられると心に染みるのです。

9つの歳の差を軽く超越して、憧れを抱きました。

取材も和やかな雰囲気で進行。本筋から外れて、音楽の話で大盛り上がり。理想的でした。 撮影もかなり自分のカラーを出して撮りました。なにせ作品なんで。 龍太くんの世界観と自分の世界観が、制空権を取っ払い、そこで交わった感覚がありました。 刺激的な現場でした。

取材後。今度酒でも酌み交わしながらゆっくり語らおうと約束し、それから2ヵ月後に無事『ひと』も発刊し、周りからの反応は上々で、これもひとえに龍太くんの魅力のおかげと、感謝。 時折ブログなどで近況を覗き見ては、相変わらず頑張ってる姿に刺激を受け、会いたいなぁと思っていたら、先日、作陶展のDMが届きました。

それで12月10日、昨日。『ひと』の発起人でありディレクターである相方とオープニングレセプションに顔をだしてきました。

来客一人一人に、こまめに気を遣ってまわる龍太くんの姿をみて、いいヤツだなぁと感心し、そして、ハレの席の似合う男だなと見惚れました。

ゆっくり話すことは叶いませんでしたが、久々に会えて嬉しかったです。

昨日から始まった作陶展は今月の18日まで開催。 場所は薬院にある、ぎゃらりぃ島津

龍太くんも基本的には在中しているそうです。 興味を持たれた方は是非!

そして、展示にあわせて増刷してくれた『ひと』も置いてくれています。 初号は、発行後またたく間になくなったので、手に入れたい方は、これまた是非!

shinsuke

閲覧数:275回0件のコメント

最新記事

すべて表示

2023

師走エクスプレス2022

激動の一年だった。 燻り続けていた夢に灯がともり世界が輝いた。 背中を任せることのできる新たな仲間ができた。 そんな仲間と進むシナリオのなかで、沢山の【はじめまして】と出会った。 7年ぶり、自分の子供ほど歳の離れた若者たちとの関りができた。...

この道の独行

日々、積もるストレス。 器の小さい自分はすぐに表面張力ギリギリまで張りつめ、些細なトラブルで怒りが零れる。 すべては自業自得だが、怒りは必ず孤独をよぶ。 孤独は別に一人を狙って襲ってくるわけじゃない。 家族がいても、、いるなりの様相で孤独はあるし、だからこそ余計にくっきりと...

bottom of page