21時過ぎ。2階の仕事部屋で、撮影したデータを整理してると、風呂あがりの息子が大号泣 しながら上がってきました。
さては入浴中にKacoに怒られたな…と思い、
「どした?」
と尋ねると 「み・・みちがぁ、みつからぁんとおぉぉ」 「ん?ミチってなん?」 「じっじぶんの…あ・・あるく、みっみちがみつからぁんとぉぉ!!」 「え、なに…道?!」 「うぅぅん!」 まったく予想だにしない悩みを打明けられて、一瞬固まり、、そして吹き出してしまいました。 「パパは、ど…どうやって、、じぶぅんの あ・・あるくみちをみつけぇたとぉ?」 「ぼ…ぼく、みっみつけられんとぉ!」
あまりの泣きっぷりに、この子はこの子なりに真剣なんだと感じて、 「膝の上においで。」
と抱っこして、向かい合い… 「あせることないっちゃない?」 「パパだって、まだゴールが何処にあるのかなんてわからんよ。」 「わからんけど、今を一生懸命に歩いてるよ。」 息子は、えぐえぐ 嗚咽をはしらせながら聞いていました。 「ダイの目の前に、背丈と同じくらいの草がボーボーに茂ってる草むらが在るとするやろ。」 「ダイは、どうしてもソコを進んで行かないかんくて、頑張って前に前に歩いていくやろ。」 「そんで、一休みした時に、後ろを振り返ったら、、自分が歩いてきた跡が見えるやろ。」 「それが道じゃないかな。」 「大切なのは、今を頑張ることじゃないかなってパパは思うな。」 と、誠意をもって答えると、、 「あっこれ、セブンイレブンのきょくや!!」 PCから流れる、THE TIMERSの『デイ・ドリーム・ビリーバー』に素早く反応…。 「え…うん、、そうやね。。 っていうか今の話ちゃんと聞いてた?」 鼻をチーンとかんで、歯磨きに下りていきました。
遡るころ4年前のエピソードです。
当時、息子はまだ4歳。
この手の悩みって中学生くらいの時期に芽生えるんじゃ? とビックリしたのを憶えています。
道の先は未知。 まさに 道との遭遇 といえる出来事でした。
息子は、このコトを憶えているのでしょうか?
寝るときにでも、訊ねてみようと思います。
shinsuke