芸術とはなんぞや？と問われたら何と答えよう？
オレのような、何時までたっても宙ぶらりんでペーペー気質の抜けないヤツに解答権は無い気もするが・・・
生意気にも言わせてもらうと、その答えは、『身勝手な快楽』ってところに行き着くんじゃないかと思う。
自己表現はしょせん自慰行為だという意見は、正論で、その行為に大義名分を貼り付けると、それは、途端に輝きを失くす。
例えば、夜な夜な、忍びなくも人知れず耽るオナニーに、「ワタクシは自身の荒ぶるジョニーを制御し、世の女性のゆく夜道の安全を守る為、粉骨砕身のココロでやっているのです！」と謳ったところで、恰好がつかないどころか、万人がシラケを通り越して白目をむいてしまうだろう。
芸術は、場所も時間も何もかもを自分で決めて、そこの底で、自己の内に没頭し、葛藤や苦悩もひっくるめた、S気もM気も、ない交ぜのエクスタシーに身を投じる。見られていようがお構いなしに、ある者は血がにじむほどに扱きまくり。ある者は理解不能なやり方で。ただただ一心不乱。
その純然たる狂気に、時に心打たれ、底で、生まれた結晶は時を超越して輝き続ける。
世界平和のため。誰かの笑顔のため。
そういうのは、素晴らしい考え方だが、こと芸術の世界観には必要ない。 そういうのを、前面に押し出してくる芸術家は、なんだか胡散臭い。
これはあくまで、個人の見解。
その点でいくと、スケーターは、かなりイケてる。
誰に言われるでもなく、好きな場所で好きなように滑り、好きなようにトリックをメイクする。 公共の場でライドすれば、はた迷惑で、眉を顰める一面も確かにある。 そこは褒められたもんじゃないが、やりたいことをやりたいようにやるというピュアさが、オレには美しく思える。
これもあくまで、個人の見解。
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shinsuke