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Shinsuke

銀杏のように

更新日:2021年8月15日


7年前のある日。

夜9時。いつもの様に寝室で、息子を寝かしつけていた。

すると何を思ったのか、ウトウトしてたはずの息子が、いきなりオレの腕にガブッと噛みついてきた。

オレは、大げさに痛がってみせ、 「ダイに咬まれた人は、なんとダイになってしまうのです。」 と、ベッドの上をゴロゴロ転がり、勢いあまってKacoに頭突き。

すると、今度はKacoが息子のキバの餌食に! 案の上、感染。ベッドの上をゴロゴロ。。

そして、家族みんなでゴロゴロゴロ・・・

Kacoが、 「ね。みんなダイになったら誰がダイの面倒みるの?」 「だから、噛み付いたらダメよ!!」

1歳ちょっとの息子はキョトンとした顔。 爆笑する2人。

甘えん坊で泣き虫。ママが大好きで、いつもベッタリ離れなかった息子。

まぁ、それは今も変わりませんが、、加えて、家族以外のコミュニティで過ごす時間が増えて、いっぱしに秘密をこしらえて帰ってきたり、週3回の習い事をグズりながらも歯を食いしばって頑張っていたり…すっかり一人前のこの頃です。

今朝。近所の新1年生と一緒に登校していきました。 背負ってるのか背負わされてるのかってバランスのピカピカのランドセル。かたや、少しクタってあじの出たランドセル。

ちょっと自慢気に先輩風ふかせて、足取りかるく歩く後ろ姿に、頼もしさを感じて嬉しく思いました。

気付けば、もう小学3年生。 きっと、あっという間に、中学生になって、高校生になって・・・やがて、オレ達のもとを巣立っていく。

イチョウのようにスクスクと成長してゆくことを喜ぶ反面、なんだか寂しさがよぎります。

まるで茶碗蒸しに入るギンナンのほろ苦さ。

きっと、この思いが親の醍醐味なんでしょう。

shinsuke

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