2,3日前のこと。 なんだか、いろいろと ≪あやふやで不思議なひと≫ に出くわしました。 場所は、福岡市東区の とある駅に隣接する公園。
正午過ぎ。仕事中に尿意を催したオレ。 キョロキョロ辺りを見回すと、おあつらえ向きとばかりに公園の公衆トイレを発見しました。
おぉ、ツイてるなぁ~。 足どり軽くトイレに歩み寄っていくと、、右手から シャカシャカ 自転車を漕ぐ音が近づいてきて・・・
「ん?」 音のするほうを向くと、2メートル程先で、自転車はキーーッと急停止しました。
その自転車に乗っていた人が、とても ≪あやふやで不思議なひと≫ だったのです。
30代にも50代にも見える その人は、胸元まで伸びたツヤツヤの黒髪を垂らし 男なのか女なのか判別が難しく、、さらに浅黒い肌色は日本人かどうかも あやふやでした。
あやふやなひと は、自転車に跨ったまま、固まったように動かず・・・視線を宙に漂わせていました。
なんだコイツ?なんだかアブねぇな。。 なんて思いながら警戒の一瞥をくれると、 えッ!? おもわず声に出しそうになりました。
驚くことに、あやふやなひと のハンドルを握る左手の甲に、なんと アブラゼミが一匹とまっていたのです!
オレは驚いて、無礼を承知で…尿意も忘れて、見入ってしまいした。
アブラゼミは一向に飛び立つ気配無く、まるで、魔法使いの肩にとまるフクロウのよう。 絶えずブツブツと動いてる口元から、もれている 声にならない声は、呪文でも唱えているのかと思えました。
ふ・・不思議なひとだなぁ…。
体感にして5分。おそらく実際は30秒たらずの対面の後、 ≪あやふやで不思議なひと≫ は、何事もなかったかのようにペダルを漕ぎだし、、オレはトイレへと向かいました。
用をすましハンカチで手を拭きながら、 ≪あやふやで不思議なひと≫ の去ったほうに目をやると…その人は、まだ公園内にいて、園内に立ち並ぶ木々を仰ぎみては両手を伸ばし、やはりブツブツと呪文を唱えていました。
其処かしこで、鳴りひびくセミの声に、夏のラストスパートを想い・・・そして この白昼夢を帰ったらkacoに話そう…。そう思いました。
そして暇なときにブログに書こうとも思いました。
その時思ったとおりに、その日の夜に ことの顛末をkacoに話し、、そして台風で撮影がなくなった今日。ブログに綴りました。
なんとも、あやふやで不思議な体験でした。
shinsuke