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Shinsuke

Music is my diary vol.4

更新日:2020年8月1日


AJICOというバンドがありました。

UA・浅井健一・TOKIE・椎野恭一というメンバーで、2000年に結成され2001年には活動休止した伝説のバンドです。

AJICOの活動期間時、オレは専門学校に通っていました。

UAとベンジーが大好きだったので、その2人が一緒にやるって知ったときは、、嬉しすぎて悶絶したのを憶えています。

セーフライトが赤く滲む、ほの暗い暗室。

薬品の酸っぱい匂いが充満する中で、プリント作業をしながら、AJICOの1stアルバム『深緑』をヘッドホンで聴いていると、闇に溶けてくような心地よさと言い知れぬ不安に包まれました。

好きな時間でした。

あまり優等生ではなかったオレは、現像のレシピも、うろ覚えで、温度も撹拌の回数も時間も…何もかもデタラメ。 まるでカクテルでも作ってるかってシェイク。

偶然できた素粒子現像のネガを、ノリにまかせてフィルター5で焼いてみた写真の仕上がりに、、とうとうオリジナルの表現をあみ出した・・・オレって天才?

と調子づき、批評会で堂々と発表して、「あ~森山大道のかんじね。」と切って捨てられ、、ショックを受けたことがあります。

オレは何ものにも染まらない。だから他人の写真なんて見ない! などと、バカ言ってたハナ垂れ…。

「あ~森山大道のかんじね。」 そのことをキッカケに、ちゃんと写真集を見るようになりました。

まったく恥ずかしいかぎりです。。

暇さえあれば、写真学科の所有する写真集を片っ端からめくりました。

荒木経惟(アラーキー)。

藤原新也。

大橋仁。

今道子。

ロバート・メイプルソープ。

ナン・ゴールディン。

このあたりの写真家の作品に、心を ぶんぶん 揺さぶられました。

作風はそれぞれですが、共通しているのは、そこに 美しいもの・美しいこと が写っていること。

この頃から、本当に写真が楽しくなったように思います。

以前使っていた包丁の持ち手部分に錆びがつき。それを(kacoが)キレイだからと育てたものを、頃合いに撮影した一枚です。

美しいもの・美しいこと それは人それぞれ。

自分が、そう感じる もの・こと を素直に撮っていきたいです。

AJICO 『美しいこと』

shinsuke

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