高3の夏休み。
親父から、カッコいい男とはどんなやつのことを言うのか問われたことがある。
唐突に何を?と思いながらも、一時考え…。的外れな答えを返したくなくて、黙っていたら、、親父が、
「容姿の整ったやつ…喧嘩の強いやつ…頭の良いやつ…金持ちのやつ…権力を持ったやつ・・・違う。」
「かっこいい男ってのは、風の吹く男よ。」
そう言った。 そして更にこう続けた。
「例えば、お父さんとお前がケンカしよって、空気が張り詰めとったとするやろ?今にも殴り合いが始まろうっていうぐらい険悪な雰囲気や。そんな場所でも、その人が現れたら、さわーって涼やかな風が吹き、その場を和ますことの出来る男。」
「それがカッコいい男よ。」
「それが風流ってやつよ。」
当時、眉毛がつんく♂みたいで、ヘソには自分で開けたボディピアスをぶら下げていたオレ。
体制に中指を立てるポーズで、イキッていたガキンチョの心に響いた格言。 『風の吹く男』
6月21日。 父の日。
オレは、ちゃんと父親やれてるかい?
『風の吹く男』になれてるかい?
はっきり言って自信なし。。
自信はないけど諦めないよ。
いつまでも親父の背中を追いかけ、そして、息子に自分の背中を見せ続ける・・・この普遍的なレース。
目指すは順位ではなく、パーソナルベスト。
心意気は、毎秒で自己ベスト更新の勢いで!!
shinsuke