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Shinsuke

Music is my diary vol.3

更新日:2020年8月1日


ロードする2013年。1月17日。

雪が積もった。

21時ちょい過ぎに仕事の電話がかかってきて、タバコを咥えて玄関のドアを開けると外は一面、雪景色。

天気予報で積雪するかもっていってたけど…本当に積もった。

カメラと三脚を持って海へと出かけた。

携帯電話とかわずらわしいモンは置き去りに、、Sigur Rósの4thアルバム『Takk…』を耳元に。

転ばないように慎重に歩いていくと、唐津街道は徐行運転の車の列々。

海へ続く松林の入り口はもう目と鼻の先。

信号待ちの間、はやる気持ちを抑えきれずに笑いがこぼれる。

家路を急ぐ人達のもどかしさ。その連なりを尻目に、、入り口の前に立ちカメラと三脚をセットする。

足跡ひとつ付いていない…新雪の積もった白い小道が、暗闇の先へと続く。

今から始まる冒険の記念にシャッターを押す。

シャクっシャクっ 未開の地に足を踏み入れていく。

笑いがとまらない。

闇夜の奥から聞こえてくる波音を目指して一直線に小道の先を急ぐか…

木々の合間の、ほの暗い雪畳、、もはや何処も彼処もが横道となった両脇に迷い込むか…

久しく忘れていた感覚に身体がつつまれる。

雪に足をとられながら、吐く息の白さに顔を突っ込みながら・・・

時折、頭めがけて落ちてくる雪のかたまりも心地よく・・・

笑いがとまらない。

松林の終わりと、浜辺の始まりの境にたつ鳥居をくぐる。

足元はフカフカで真っ白にデコレートされた砂浜…

目前には降り注ぐ雪でモヤがかかった黒い海…

水平線の上に、貨物船が小さくボヤけて見える。

左は、前原方面に伸びる唐津街道をノロノロとゆく車のテールランプの赤い粒つぶ。

右は、ヨットハーバーのオレンジ色の照明が少し離れたところから飛んできて、やわらかな光りが空気中に滲んでいる。

だれもいない…雪の降る海辺で、独り・・・笑いがとまらない。

Sigur Rós 4thアルバム『Takk…』より Glósóli




立ち返り2015年。2月11日。

あの日のように雪こそ積もっていませんが、、ここ数日の寒さは骨身にこたえます。

早いとこ冬の旅団に去ってもらいたいです。

が、、天気予報のいうには、どうやら今週いっぱい寒いようです。。

風邪などひかれませんようご自愛ください。

shinsuke

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