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Shinsuke

石に願いを

更新日:2020年8月1日


先々週の日曜日。

息子の自転車の練習も兼ねて家族3人で、ペダルを漕ぎ漕ぎ小戸公園に行ってきました。

遊具や持参したボール・フリスビーで遊んだり、探検ごっこと称したハイキングで心地よい汗を流し リフレッシュ。(あまり知られてないかもですが、なかなか良いハイキングコースあります。)

そのコースの終盤、小高い崖にある社にお参りして、そろそろ公園スペースに戻ろうと階段を下ると、探検のゴールとばかりに鳥居が立っていました。

すると息子が小石を拾って、鳥居に向かって ぽーん と放りました。

≪あぁ オレも良くやったな なつかしいなぁ≫

ほのぼのとした気持ちで眺めていると、なんと二投目で見事にオン。

≪おぉ やるやん≫

手を合わせ目を閉じる息子にkacoが「なにをお願いすると?」と尋ねると、

「せかいから、せんそうがなくなりますように!」

剣道が上手くなりますように とか、仮面ライダーになれますように とか個人的な願いがくるかと思っていたら、、予想だにしない返しがきてビックリしました。

「なんでそう思うと?」とオレ。

「だってこわいやん。」

どうやら出掛ける前に、テレビで観た『イスラム国』の日本人誘拐事件のニュースにショックを受けたらしく・・・

真剣な表情で 祈る 息子につづいて、オレとkacoも黙祷しました。

少し離れたところから聞こえてくる、親子連れの…友達同士の…子供達の…たくさんの楽しげな笑い声。

自分の置かれてる現状に幸せを感じると同時に、胸が締めつけられました。

繰り返される争いの常は、どっちが先に手を出したとか…勧善懲悪の枠には収まらない話。

悲しみや怒り、、恨み。 失望、絶望…体験したものしか解り得ない感情の渦にのみ込まれて、止まるに止まれない・・・まるでハリケーン。 オレなんかじゃ、到底理解できない。。

でも、神の名のもとに別の神の子を迫害、、殺害する ことは間違ってる。オレでもわかる。小1だってわかってる。

「せかいから、せんそうがなくなりますように!」

キレイごとかもしれませんが、、その意志を、堂々と語ることが大切だと思います。

放たれた意志は波紋を広げ、やがて同じ考え方を持つ人へと伝わって…やがて対岸へと伝わって・・・

あの日。 息子が放った石に込めた 祈り の意志は、オレとkacoには伝わりました。

今度はオレたちの番です。


shinsuke

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