ジーンズや革製品、木工家具の使い込むほどに あじ が出てくるところに惹かれます。 というかその価値観に共感します。
上にあげた経年変化の代表格以外に、食器やファブリックや本類、はては100均で買ったプラスチック製品なんかにも…ようは、なんでもかんでも 重ねた時のぶんだけ あじ を感じます。
経年変化=あじ という思考回路は、世界的キャンペーン『MOTTAINAI』の精神に通じているのではないでしょうか?
過ぎた消費文化の中で、スマートかつファッショナブルなイメージを持って、、気負わずに環境活動の一端を担える…素晴らしい考え方ではないでしょうか?
【1人1人の消費動向で世界は変えられる】 それを信じてやみません。
そんなふうに思う自分としては、経年変化という言葉に良い印象を持っています。
経年変化。それは人間の成長(おもに老い)に対して使われることもしばしば。
刻まれた皺の一本一本は年輪と称えられたり、それが人としての深みを醸したり、、「おててのしわとしわをあわせて しあわせ な~む~」なんてCMがあったり、、、最後のはちょっと違うような・・・
まぁ、とにかく老化を経年変化…つまり あじ と捉えることで、老いに付き纏うネガティブさは、幾分か緩和されるように思います。
素晴らしい考え方です。
文字通り、味わい深い歳のとり方をしていきたいものです。
去年末。チャリで博多駅方面に出掛けたときのこと…
その日は、やたらと寒くて道路も小雨で濡れていたので、、スリップしないように慎重にペダルを漕いでいました。
薬院駅付近の横断歩道で信号待ち明けにそろーっと走り出した途端に、タイヤがツルっと滑り、よろけて、、一度踏みとどまり、そして ゆっくり転倒しました。。
ラッシュアワーで、大勢の人の視線を感じながら、「ん?なにが??」という顔つきで、スックと立ち上がり、何事もなかったかのように走り去りました。
その後、要件を済ませ、、夕方に帰宅するまで、ちっとも痛くなかったのですが・・・徐々に右膝に鈍痛が湧いてきました。
階段の上り下りなど膝に負荷がかかると痛みを感じる程度だったので、すぐに治るだろうと病院には行かずに、、年末のラストスパートを、あくせく駆けずり回りました。
それから1ヶ月ちょっと経ち…。
さすがに階段は平気になりましたが、、深く膝を曲げたり、体重が一定を超えてかかると、いまだに鈍く痛みがはしります。
その痛みを感じるたびに、「もう若くないんだなぁ」とへこみます。。
そして、
「いやいや これも経年変化さ」 と自分に言い聞かせています。
「そうそう これが あじ ってやつ」・・・でしょ?
shinsuke