年賀状を読み返しています。
いいですね。年賀状。
家族が増えてたり、引っ越しされてたり、家買ってたり、、「今年は決める年!」って意味深な決意表明が記してあったり。
サプライズや嬉しい報せに、笑顔がこぼれます。
1年間。短いようで…さまざまなコトがそれぞれの人生で起こっているのだ と感慨深いです。
今回の年賀状で最も心が揺れたのは、高校時代の友人からのもので、「会って飲みたいね。 巧先生と一緒に仕事しています。」というコメント。 グッときました。
その友人は当時、仲間内のまとめ役(クローズ・ワーストのゼットン的存在)で、巧先生は高校3年生時の担任です。
実家があまりにもド田舎で、高校から親元を離れて下宿生活を余儀なくされたオレは、限りなく自由の身であるのをいいことに、やりたい放題の3年間を過ごしました。
羽を伸ばしすぎて、1年ごとに下宿先を移るはめになったり、毎回、赤点集会で親を呼び出されたり・・・大学行くぐらいの金を出してもらって、それはそれは親不孝なハイスクールライフでした。
そのおかげで、普通じゃ経験できないような出来事の連続で…それは何ものにも変えがたい大切な宝物となり、いまだ色褪せることなく記憶の引出し奥の方で、ひかり輝いています。
高校3年生の始業式。 寝坊したオレは友達と一緒に、体育館の二階からこっそり担任紹介をチェックしていました。
嫌な先生が担任になったら、辞めちゃうかもなぁ なんてテンションで覗き見ていると、、どうやらオレらのクラスは転任してきた強面のベテラン教師。。
≪うぇ、ないわ~。。≫ がぜん重い気分でホームルームに参加すると、お決まりのように黒板にデカデカと名前を書いて自己紹介がはじまり、、≪マジでやめっかな…≫ うだってると、
「オレの奥さんは世界一いい女です。」
予想だにしないフレーズが飛び出してきて、なぜだかそれに心を掴まれて、≪なんか恰好いいな このオジさん≫ そう思いました。
それから自分の予想に反して、朝一からちゃんと登校する日が増えていき、授業をサボるのも少しずつ減っていきました。
それはオレだけにあらずで・・・原因は巧先生の器の大きさ・人間力。 それにみんなやられていたんだと思います。
巧先生は、オレと もう一人のクラスメートに、自身の趣味である写真を勧めてくれて、一眼レフカメラを交互に使え と1台貸してくれました。
そこから次第に写真の世界に惹かれていき、、そして写真の専門学校に進む決意をしました。
今があるのは巧先生のおかげだといっても過言ではありません。
それぞれに進路を定めていく中で、ゼットン的友人が「教師を目指す!」と宣言した時は驚きました。(まさにゼットン的!!)
卒業後。面と向かう機会は少なくなっても繋がりは切れず、時々で何処で何やってるか知る仲で、、たまに会えば、久々の気恥ずかしさや、ノリのずれなんか軽く吹っ飛ばして心底笑い合えました。
そんな中で、お互いに色んなことがあって…本当に色々あって、ヤツの教師への道が順風満帆でなかったことも、よく知るところで・・・
だからこそ、今回の「会って飲みたいね。 巧先生と一緒に仕事しています。」は、たまらなくグッときました。
あの頃のオレ達のような 健康優良不良少年・少女 が慕ってくる…まるで巧先生のような、イケてる先生をやっていることでしょう。
今の時代。発達したコミュニケーションツール…Twitterや、LINE、FacebookなどのSNSによって、距離を超越してリアルタイムで繋がることができます。
便利なシステムです。
でも、それは時に束縛となって不自由さを伴う代物になりえる ように思います。
上手く使えれば問題ないのでしょうが、、その自信がないので、今のところ手を出さないようにしています。
日毎の動向を逐一知るよりも、年に1度のハガキから汲みとるメッセージのほうが、はるかに繋がりを感じます。
それぐらいがオレにとっては、This is サイコーにちょうどYeah!
いったい何人の方が目を通して下さっているのかわからない、このブログ・・・
ひょっとしたら一人も読んでないのでは・・・
それもまたオレにとっては、This is サイコーにちょうどYeah!!
shinsuke