ありもので食ふ
- Shinsuke
- 2021年6月11日
- 読了時間: 1分
更新日:2022年2月21日
タイマーは24分を過ぎたころで、フライパンから溢れそうなトマトソースはポコポコと煮たち、甘い匂いがのぼってくる。
こぼさない様にかき混ぜながら、流れる松任谷由実にあわせて鼻歌をうたい、氷をいれた白ワインをチビチビと飲む。
昼間に呑む背徳感と、フライパンの中から沸きたつ歓喜と、換気扇の羽音と、最高のポップスが渾然一体となって、とろける。
売り物にならない熟れすぎたトマトを大量にもらった。
有機栽培のやつ。
相変わらず金はない。
ないなりに小さな幸せをちゃんと掴みたい。
shinsuke
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