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Shinsuke

熟柿

「柿はね、源六。熟柿が一番美味しんぼ。」


花男-2巻- より花田花男のセリフである。


放ったシチュエーションもあって、なかなか意味深い言葉なのだが、個人的には柿は歯ごたえのある程度が好きだ。


さっき起きぬけに尻を掻くと、あまりの低反発に触り心地がよく、しばらく揉みしだいた。

そして我に返り、これが自分の尻だと自覚してちょっと傷ついた。


いくら食べても太ることのなかった時代は遥か昔で、今は目に見えて代謝の悪い40歳。


クリアーに晴れる秋空を見上げる。


嗚呼、無常。




shinsuke






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