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Shinsuke

夢追

更新日:2020年8月1日

2020年が始まり早4日。


去年末。12月31日。穏やかでマンネリの年越しは、テレビの中の賑々しさと反して、心のうちは安堵。

気づけば跨いでいた日付変更線。「おやすみ」と同義の「明けましておめでとう」を交わして、就寝。

初夢の定義はそれぞれあると思うが、元旦の朝方に見るものが、それだとすれば今年の初夢は、散々だった。

今もだいたい覚えているが、書くに堪えない、人間の負の面が詰まった血生臭い内容だった。

実に最低な目覚めで、スマホを覗くと、まだ5時とちょっと。初夢の巻き返しを期待して二度寝を決め込み、その後9時半ごろ起床するまでに見た夢は2ステージ。

どちらも中学と高校の設定が入り交じった、甘酸っぱくて微炭酸なシチュエーションだった。

そこから三が日ずっと、そんな青春時代の設定が継続中で、毎晩布団に入り込むのが楽しみだ。


昼下がり。お屠蘇にほろ酔い、陽だまりのベッド。

youtubeから、エモいポエトリーリーディングラップ。

優しい陽光に包まれて呆ける。

カサカサと風に揺らぐ、ベランダのバジル。

脛を掻く。一度掻くと止まらなくなって、痛くなるまで掻きむしる。

すると白く粉をふいたとこにポツと血がでてきて、それは新雪のなかに咲く椿のよう。

親指と人差し指のハラでぐっと摘まむと血溜まりは膨れて、少し垂れた。




shinsuke








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