2月最初の土曜日、CMで流れた「梅ヶ枝餅」が食べたくなり、丁度イイお天気!
愛宕神社まで食べに行こっか!と、息子とお散歩してきました。
梅ヶ枝餅といえば大宰府天満宮の名物ですが、よく似たお餅が愛宕神社(福岡市西区)にもあるのです。
愛宕神社のすぐそばに甘味処が2軒。お目当ては「岩井屋」さんの『いわい餅』。
お店の前に、赤い毛氈に野点傘がかかった素敵な席があって、お持ち帰り用をその場で食べられる!のでお参りに行くと必ず寄ってしまいます。
今回は愛宕神社目的ではなく、いわい餅を目指して!息子と2人で出発です。
自宅から愛宕山のふもとの鳥居までは、自転車で15分くらい。
愛宕神社と岩井屋さんは、もちろん頂上。ここから石段と坂道を上ります。
北側の、車で登れる道から参拝する人がほとんどだからか、愛宕山の南側 表参道と思われる鳥居は案外目立ちません。ひと気もほぼ無し。けれど石造りの立派な鳥居。
自転車を停めて、鳥居を3つくぐり、行く手の見えない階段のはじまり。
「先に行くね!」と息子はスタートダッシュ!ころころと駆け上がっていきます。
前にも来た道、私はゆっくりをキープ。まだ先は長いんだからねー。
ひたすらの石段、坂道、猫、両脇に家々。地元の尾道とも似て、こういう所が大好き!
振り返ると眼下に都市高速が走り、脊振山系もハッキリ。新鮮な景色。
こんな立地に住んでる人は、買い物とかどうするんだろう。
とか思っていると、階段を下ってくる佐川急便さん。あぁ大変だぁ~、不在じゃありませんように。
と、唐突に朱色の鳥居。
「音次郎稲荷神社」
ここね、すっごくいいんです!
これは去年の春、愛宕神社で花見の帰りの一枚。
名前に誘われて 踏み入った細道の奥の 別世界。
歪んだ狭い参道を進むと、丁寧にお手入れされた、たくさんの祠が鎮座ましましておられます。
薄暗く、しんとした空間。人々が大事に積み重ねてきた想いが伝わってきます。
ぜひ一度訪れて、この写真の奥を見てみられては。
さてさて、音次郎稲荷から愛宕神社参道に戻ると、石段は終わり細い車道にでます。
左手の森には歩けそうな道が。この森、愛宕神社側から来ると看板がありまして、
かつてはケーブルカー(ロープウェイ)の乗り場があったそうです。
今回は看板もない方からガシガシ登ります。息子は以前の事はすっかり忘れていて、探検気分。
看板によると、日本で2番目、九州では初のロープウェイが昭和3年から18年まで大変賑やかに操業されていたが、戦争によって従業員は徴兵され、供出でワイヤーや車体もなくなり、ケーブルカーは姿を消してしまったのだそうです。
過去の事を知る機会も減っていますが、大切に留めておきたい記憶があちらこちらに、身近に、たくさんあるんだよなぁと、改めて思う。
現在はこんな様子。
倒れた所で根付いた大木も。
この写真は以前のものですが、今回も変わらず元気に生えていました。
生命力!勇気付けられますね。
などなど、寄り道をしながら、岩井屋さんに到着!
愛宕神社に参拝して、計画通り、お持ち帰り「こしあん」2つ、いただきます~!
梅ヶ枝餅は「つぶあん」がスタンダードですが、いわい餅は「こしあん」。
他にも「つぶあん」「抹茶」「栗」もあります。店内ではもっと色々!次回は店内もいいなぁ~
腰かけてさぁ食べようとしていたら、なんとお茶のサービス!!
「い、いいんですかぁ~!」
と息子が(磯野)カツオばりの受け答えで、ありがたく頂きました。
やっぱり、おいしぃ~!
目的達成。楽しいお散歩になりました。
最後に、去年の写真をもう一つ。音次郎稲荷から愛宕神社に向かう道からの景色。
愛宕山シティトレッキング、おすすめですよ~
福岡市西区愛宕山頂にある『愛宕神社(鷲尾愛宕神社)』は、「愛宕」を社名に持つ全国に900社以上ある神社の中でも、京都府京都市右京区、東京都港区、と並んで日本三大愛宕と云われているそう。西暦72年に創建された、福岡で最も古い歴史をもつ神社だそうです。
ちなみに愛宕信仰とは、山岳信仰と仏教、さらに神道とが習合された 修験道(山伏) の修行場だった京都府愛宕山から広まったもので、火の神様カグツチと、その母イザナミ=勝軍地蔵が主に祀られていて、火の用心や勝利祈願へのご利益が厚そう。
福岡市内が一望できる、とても景色のいい観光スポットとしても有名で、境内のお花見や花火見物、初日の出など、観光客や地元民で賑わう神社です。
■福岡市地下鉄「室見駅」1番出口から、徒歩約20分
岩井屋 (甘味処)
9:00~18:30 ※お正月、お花見の季節は 9:00~21:00
福岡市西区愛宕2丁目6-33
TEL・FAX 092-881-0304
http://www.atago-iwaiya.com/index2.html