玄関前に、引っ越し当初から欲しかった物置を買いました。
それまで使っていたのは、東京時代のバイト仲間が実家に戻る時にくれた、洗濯機用のラックでした。
彼は音楽で食べていく事を目指していました。
写真で食べていきたかった私は、彼の 実家に戻る決断を、複雑な想いで見送りました。
その時一緒に、3合炊きの小さな炊飯器も貰ったな~とか、いつも黒の7分丈パンツだったな~とか、思い出します。
なんだか、私はもうちょっと東京で頑張るよ!洗濯機ラックの事は任せて!
‥と、勝手な責任感からなのか、ただの偶然なのか、ずいぶん長い間そばにあったボロボロの白いラックも
もう不燃ゴミの袋の中で収集日を待っています。
新しい物置は立派で、吊り扉で開閉スムーズ、鍵付きです。
その物置パーツが梱包されていた段ボールで、息子が素敵なお家を作りました。
表札に「おいらのいえ」。図書館だそうです。
私の生活の、輪郭の、ほんの小さな物語でした。
ぼくのいえ、おいらのいえ
中は図書館。1時間、無料貸し出し。(2時間でもいいです。店主談)
階段と、天窓付き!