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Kaco

7歳までは夢の中

更新日:2020年8月1日


 この間の日曜日、お友達に誘われて、「福岡シュタイナー教室」の作品展に遊びにいきました。

 福岡市早良区にある 土曜日のみ開講の「福岡シュタイナー教室」は、幼児から高校生までの シュタイナー教育 のクラスがあるそうで、お友達の5歳の娘ちゃん&息子くんも 通っています。

 今回の作品展では いろいろな体験コーナーもあり、ぬらし絵や 羊毛ボール作り、モールで雪の結晶作りなどなど、すべて200円という お安さで体験できました! (シュタイナー教室のサイトには、ぬらし絵体験 1回¥1500+材料費 とあったので、ずいぶんお得でした!もちろん作業時間や、材料も色々違うのでしょうけど~)

 とにかく、以前そのお友達に借りた本「七歳までは夢の中」で垣間見た『シュタイナーの世界』に惹かれていたので、家族を連れて わくわくと出掛けてきました。

こちらが体験コーナーで作った作品↓↓↓

シュタイナー体験.jpg

 上の写真 左は、粉石けんを溶かしたお湯をくぐらせながら丸めた 羊毛ボール(手前が私、奥が息子作)。 右は、モールをからめて作った雪の結晶(息子作)。どちらも下に敷いているのは、私がチャレンジした ぬらし絵。

 下の写真は息子が描いた ぬらし絵。ロボットだそうです。

ぬらし絵.jpg

 ぬらし絵は、にじみ絵ともいわれ、水彩画用紙を水に浸してから 赤・青・黄の三原色の透明水彩絵の具で描くと、自然と滲んで色が混じり合います。

初めての体験でしたが、まったく思い通りにならずに苦戦する私に、先生が 「素敵よ~綺麗に描けてる~」と、ひたすら褒めてくださいました。

大人として扱われる歳になってから、こんなに褒められたことってないかもしれません。とっても照れます! でもなんだか、心のくせっ毛を 撫で付けてもらったような、素直な気持ち。(これがシュタイナーかぁ!)

 写っていませんがShinsukeもぬらし絵を体験し、鼻歌まじりかというスピードで サラサラと筆を滑らせていました。

 お友達から借りた本 「七歳までは夢の中・松井るり子著」 には、子供と自分と、周りのすべてを優しく想うヒントがたくさん書かれていて、、忘れたくない言葉をノートに書き写しました。‥そんなことをするのも久しぶりでした。

 著者の体験記であり、エッセイに近いもので、シュタイナー教育を実践する幼稚園でされていること、そこで感じたことが淡々と、愛情深く綴られています。

 幼い子供に教えるとき、頭で理解させるのではなく、模倣させる。模倣されてもいいように、いい大人になる。つまり 子供のためにも一番良いのは、自分を整えること。

 そして子供は 神聖な存在だと尊重されていて、その想いは、息子が生まれた時 奇跡が舞い降りたように感じて、深い愛と感謝に包まれた記憶に、とても近いと思いました。

 シュタイナー教育については、自然のものに囲まれているとか、発達段階を7年期で考えること、芸術の手法を通して行われる、という程の理解しかしていません。

だけど、本の中の静かで温かい空気にふれるうちに、幼いとき大事にしていた ピンク色の、さくら貝が詰まった小瓶を思い出して、なにかを取り戻したような、安心した気分になりました。

 幸せな記憶の世界に、子供も自分も大事にそっと置いておく。今の、煩雑な時間をベールで区切って、貝殻と、草や太陽の色が付いたガラス玉と、拾った小石で物語を語る時間が、少しあってもいい。

 本を読んで、そう思いました。

 さて、読後しばらくの、今の私はあいかわらず煩雑世界の住人です。派手な人工物も、大好きです。 ベールで区切る時間は、めったにありません。

 でも、すぐ思い出せます。

さくら貝や、息子の笑顔、庭に張られた美しい蜘蛛の巣や、夕陽がおとす影を。

 いまはそれで、ヨシとします!

 (作品展、楽しかったで~す☆)

_______________

福岡シュタイナー教室

ペロル:シュタイナーとライアの店←こちらの裏手スペース

福岡市早良区南庄6丁目21-25-1FA

FAX   092-844-8174

http://steinerfk.web.fc2.com/index.html

Kaco

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