この間の日曜日、お友達に誘われて、「福岡シュタイナー教室」の作品展に遊びにいきました。
福岡市早良区にある 土曜日のみ開講の「福岡シュタイナー教室」は、幼児から高校生までの シュタイナー教育 のクラスがあるそうで、お友達の5歳の娘ちゃん&息子くんも 通っています。
今回の作品展では いろいろな体験コーナーもあり、ぬらし絵や 羊毛ボール作り、モールで雪の結晶作りなどなど、すべて200円という お安さで体験できました! (シュタイナー教室のサイトには、ぬらし絵体験 1回¥1500+材料費 とあったので、ずいぶんお得でした!もちろん作業時間や、材料も色々違うのでしょうけど~)
とにかく、以前そのお友達に借りた本「七歳までは夢の中」で垣間見た『シュタイナーの世界』に惹かれていたので、家族を連れて わくわくと出掛けてきました。
こちらが体験コーナーで作った作品↓↓↓
上の写真 左は、粉石けんを溶かしたお湯をくぐらせながら丸めた 羊毛ボール(手前が私、奥が息子作)。 右は、モールをからめて作った雪の結晶(息子作)。どちらも下に敷いているのは、私がチャレンジした ぬらし絵。
下の写真は息子が描いた ぬらし絵。ロボットだそうです。
ぬらし絵は、にじみ絵ともいわれ、水彩画用紙を水に浸してから 赤・青・黄の三原色の透明水彩絵の具で描くと、自然と滲んで色が混じり合います。
初めての体験でしたが、まったく思い通りにならずに苦戦する私に、先生が 「素敵よ~綺麗に描けてる~」と、ひたすら褒めてくださいました。
大人として扱われる歳になってから、こんなに褒められたことってないかもしれません。とっても照れます! でもなんだか、心のくせっ毛を 撫で付けてもらったような、素直な気持ち。(これがシュタイナーかぁ!)
写っていませんがShinsukeもぬらし絵を体験し、鼻歌まじりかというスピードで サラサラと筆を滑らせていました。
お友達から借りた本 「七歳までは夢の中・松井るり子著」 には、子供と自分と、周りのすべてを優しく想うヒントがたくさん書かれていて、、忘れたくない言葉をノートに書き写しました。‥そんなことをするのも久しぶりでした。
著者の体験記であり、エッセイに近いもので、シュタイナー教育を実践する幼稚園でされていること、そこで感じたことが淡々と、愛情深く綴られています。
幼い子供に教えるとき、頭で理解させるのではなく、模倣させる。模倣されてもいいように、いい大人になる。つまり 子供のためにも一番良いのは、自分を整えること。
そして子供は 神聖な存在だと尊重されていて、その想いは、息子が生まれた時 奇跡が舞い降りたように感じて、深い愛と感謝に包まれた記憶に、とても近いと思いました。
シュタイナー教育については、自然のものに囲まれているとか、発達段階を7年期で考えること、芸術の手法を通して行われる、という程の理解しかしていません。
だけど、本の中の静かで温かい空気にふれるうちに、幼いとき大事にしていた ピンク色の、さくら貝が詰まった小瓶を思い出して、なにかを取り戻したような、安心した気分になりました。
幸せな記憶の世界に、子供も自分も大事にそっと置いておく。今の、煩雑な時間をベールで区切って、貝殻と、草や太陽の色が付いたガラス玉と、拾った小石で物語を語る時間が、少しあってもいい。
本を読んで、そう思いました。
さて、読後しばらくの、今の私はあいかわらず煩雑世界の住人です。派手な人工物も、大好きです。 ベールで区切る時間は、めったにありません。
でも、すぐ思い出せます。
さくら貝や、息子の笑顔、庭に張られた美しい蜘蛛の巣や、夕陽がおとす影を。
いまはそれで、ヨシとします!
(作品展、楽しかったで~す☆)
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福岡シュタイナー教室
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Kaco